■No.5■ 2008 9/14 UP



No.5です。
前回は背面が大体良い感じになってきたので、
引き続き正面のボリュームアップ、主に胸部ですね。
ガンガン溶接で盛り付けてます。








段々とボリュームアップしてきたところで、問題が発生してきた。
溶接していると、当然ながら本体が非常に熱くなってくるんだけど、
アルミの場合、熱伝導率が高く、材料の伸び縮みも激しい特性があります。
その伸び縮みのせいで、溶接部分の”溶け込み”が弱い部分にクラックが頻繁に発生。

クラックの部分を上から再溶接しても中々直らない。
特に、溶接中の不純物の混入が厄介で、しかも他の金属と違い、
アルミ自体がシールドガス不良が少しでもあると不純物に成りえるということ。
鉄やステンレスだと、浅い部分なら溶接していくと不純物は表面に溶け出てくるし、
深ければ上にドンドン盛り付ければ表面上は差ほど問題にはならない。
(もちろん、強度のいる製品を作っている時は直さないといけませんが。)

アルミの溶接は結構デリケートで溶接不良が特に目立つような気がします。
普段の仕事では多少のことは上にパテを盛り付けて、
平らに削って塗装するのが通常。

裏側からも溶接するのが有効な手段なのだが、今回のやり方では無理っす。
無塗装仕上げのつもりなので、クラックやピンホールはなんとかしたい。

このような事柄は金属加工を手掛けている人以外ではピンとこないと思うが、
長年この仕事をやっている自分でも手を焼くことでもある。

そんなことから、溶接不良部分にサンダーで切り込みを入れたり、
ドリルで穴を開けたりしながら再溶接を繰り返し、
見た目があまり進んでいない状態がしばらく続きました(疲








溶接不良部分の直しを延々と行なっていましたが、キリが無いので止めました(汗

そんな訳で、先に進めるべく、コスチューム関係の造形に取り掛かる。
こんな感じかなと、マジックでラインを引いた。

それまでは、職場の人達から”裸体”を作っていると思われたらしい(笑

でも、そのうち作ってみたいけどね、もっと大きなヤツで。
ファインアートの世界では裸体の絵画や彫刻は多いし、逆にいやらしい感じはしないですよね。
こんな風に、コスチュームに包まれている方がHな感じがします。

不思議なもんだ、ある意味そんな感覚に訴えるような造形にしてみたいと思っています。








ボンテージぽい感じなので、ある程度の部分は本体と一体で、溶接盛による造形。
感じを見るためもあり、スジ彫りなども行なってみる。
輪郭線の強調もヤスリと木工用の彫刻刀でコリコリと削ります。

しかし、手持ちの道具だけでやるのも限界があるかも、、、。
彫金用の彫刻刀や、リューターっていうの?、そんな道具が揃ってれば、
もっと効率いいんだろうな、まだ調べてないけど、高いんだろうね(汗

貧乏なんで簡単に買えないっすよ(涙








まだまだ不完全ではあるが、こんな感じになって来ました。
当たり前のことではありますが、絵に描くと違って色んな角度から
見ても魅力のある造形にするのは難しいですな、、、精進、精進。








胸の形を整えてから、谷間に板を貼りこんな感じに。
上から覗くと良い感じにする演出であります(笑
作ってて楽しくなって来ました(恥


とまぁ、こんな風に少しづつではありますが、進んでおります。

だがしか〜し!!
ここへ来て、非常にマズイ事態になってきました。
このままでは作業の続行も出来ない可能性もあるかも知れません。

せっかく、”自分の進むべき道”を見つけたような気がしたのに、、、。

近いうちに結果が出ると聞いてます、はっきりしたらまたお知らせ致します(涙




No.5 END


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